よく疑われる話なんですけども、僕はその目で見た本当のお話なんです! 信じてください!
味覚の秋、八戸ではサンマが水揚げされます。昔はイワシが多くて、岸壁で列になってイワシを釣ったものです。小さな羽虫を模したビニールのピラピラがついた小さな針が8つほどついている仕掛けを海に入れておくだけで釣れるので、エサを付ける手間もなく子供もカンタンに釣れるんですね。
でも、サンマはそうカンタンには釣れません。僕は祖父に連れられて沖の堤防(沖防、と呼んでいました)まで釣りに出ていたんですが、釣りで狙うのは基本的にアブラメ・ソイ・カレイ。海底から1メートルほどを探りながら釣るんですね。で、そんな風に沖の堤防でのんびりと釣りをしていたある日。釣った魚を入れておくための網(ヤクルトみたいな形をしていて、下半分だけ水中に沈めて魚を生かしたまま保管しておくもの)を海中に沈めておくんですが、それを見ながら一緒に釣りに行った従兄弟が騒いでいます。
なんと、サンマが5匹ほど、網に突き刺さっているんです。
釣りをしていると時折サンマの100匹ほどの群れが堤防沿いに猛スピードで泳いでいる魚影を見るこがあるんですが、きっとその魚影が網に突っ込んだんじゃないかと思います。エラのところまで網目に刺さってニッチもサッチも行かなくなったサンマを見ながら「これは画期的な釣りだ!」と興奮したのを憶えています。
八戸の皆さんに聞きたい! 網にサンマが刺さることって、ありますよね!?
「またウソついて!」と友人に言われてしまったので・・・そんな事は無いことを証明したいんですけどね。