
通りに煙が出ていると、なぜか心が和みます。学生もサラリーマンもお母さんも小さな子もお年寄りも、みんなシレッとした顔(八戸の言葉で「素知らぬ顔、すました顔」みたいな意味です)だけど、みんな「いいにおいだなぁ」と思いながら歩いているのかと思うと、たまらない町がいとおしくなります。
食べ物を焼く匂いは、生活の気配なんですね。
地方は町が寂しいなんて事を言いますが、往来も多く賑やかな場所は、まだ八戸にはたくさんあります。港町八戸独特の文化である朝市や横丁もありますが、夕方に家路を行く人々の穏やかな表情が交差する商店街・住宅街も、未だ八戸には残っています。
このしあせな煙が、海風に乗ってどこまでも広がっていって欲しいなぁ。
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