
上の写真・・・日本酒好きの皆さんなら、グッと来るでしょ(笑)。左の(笑)がイヤミに見えてくるほど、旨そうでしょ(笑)。今日の記事は八戸の日本酒の紹介です。
さて。青森県で言えば、有名な銘柄は「田酒」でしょう。すでに全国的に有名で、日本酒支持率の高い青森県を代表するお酒になっているように思います。それに次ぐのは「豊盃」かと思います。数年前から「この酒、旨いよなぁ・・・」と思ってたんですが、ジワジワと知名度が拡大中で、ほんのすこしずつですが都会でも豊盃を飲める店が増えてきました。この2つの銘柄が青森県のお酒の中でも全国的な知名度を蓄えているというのが現状だと僕は理解しています。しかし、これら2つのお酒は残念ながら八戸産ではないんですね。確かにこの2つのお酒は美味しいと思いますし、先日も名指しで飲みましたし、やっぱり旨いと心のそこから思います。でも、八戸産だったらもっと応援できるのに・・・という忸怩たる思いがあったんですね。八戸を応援したい当サイトとしては、何としても八戸から旨い酒を見つけ出さなきゃイカン。
そんなこんなで、八戸近郊に酒造所を置いている銘柄を色々と飲み進めていたんですが・・・1つ結論が出ました。
八戸酒造さんの「八仙」は、「田酒」「豊盃」に比肩する名酒足り得る。
「名酒足り得る」と微妙な表現をしたのは、まだまだ世間の評価が追いついてないからです。日本酒好きが集まるサイトとして有名な「日本酒物語」さんの全国統一ランキングでは、「田酒」「豊盃」に次いで青森県産日本酒の3位に位置していますし、もうひとつ有名な日本酒サイト「由紀の酒」さんにも登場しています・・・でも、まだまだ知名度に伸びシロはある。まだ日本中の日本酒ファンに「八仙は名酒だ」と認識されていないのではないか・・・と思うので、「足り得る」という表現にとどめたんですね。最後にひとつ付け加えるならば、八仙自体が生まれて12年という若いブランドであるという事実が、まだ知名度が追いついていない最大の理由かと思います。
だからこそ、きっと、これからキます。八仙、です。
前置きが長くなってしまいましたが、今日は八仙の中から「陸奥八仙 いさり火特別純米無濾過生詰」をご紹介します。
「陸奥八仙 いさり火特別純米無濾過生詰」は、まずラベルに注目せよ

左の写真がラベルなんですけども、「ISARIBI」の文字と、深い青に浮かぶ漁火がシブイですよね。港町八戸では普通に見られる漁火なんですが、都会の人には馴染みのない風情ある光景として映ります。そこには価値があるんですね。漁師の勇ましさ・港町の厳しくも胸を突く情感が、このラベルに込められています。
屈強な男が命をかけて海に出る。海と山が迫る狭間で生まれる美味の数々。寡黙な工場が夜に煙を吐いている。そんな港町風情豊かな八戸にとって、どうしても酒は欠かせないファクターです。むしろ「酒が無いのなら、港町で売ること自体が不可能だ」とすら考えていた僕にとって、八戸が育む旨い酒は絶対に探し当てなくてはならないものでした。そんな僕の想いを先回りしたかのようなラベルに、しばし僕はうっとりしてしまったのでした。
えー、撮影と試飲をしたのは従兄弟の家だったのですが、写真を撮りながら「うふふ・・・」と笑う僕を誰もがキモがっていたことでしょう(涙)。しかし、そんな従兄弟も酒を味わった後に自分自身が「うふふ・・・」と笑うことになるとは思わなかっただろうことも言い添えておきましょう。ニヤリ。
港町を万人にプレゼンする「食中酒」

港町の風情を詰め込んだラベルを見ると、もしかするとこう考える人がいるかもしれません。
「港町の屈強な男たちに似合う、キツい酒なんだろうね?」
そんな推測は理解はできるんですが、実はこのお酒、真逆なんです。そもそもが「食中酒」としてデザインされているんです。港町の海の幸と、海にせり出した山からの食材が並んだ食卓に映える酒として、この「陸奥八仙 いさり火特別純米」の味は設計されています。これは意外と言えば意外ですが、僕はこう考えています。
- 港町八戸の風情を伝えるためには、まずはたくさんの人たちに手に取って、お酒自体を味わってもらう必要がある。
- となると、日本酒に馴染みのない人にも飲みやすいお酒でなくてはならない。
- また、どんな場面・どんな肴にも合うお酒でなくてはならない。
- だからこそ、港町八戸の情景・風情をラベルに込めたISARIBIブランドは、飲みやすくどんな肴にも合う「食中酒」でなくてはならない。
ISARIBIをきっかけにして、八仙ブランドの旨さと八戸の風情をより深く楽しんでほしい。そんな願いが、ラベルと「食中酒」というコンセプトから見えてきます。
「これなら飲める」! ISARIBIの味

いよいよ「味」。どうやって飲んだかと言いますと・・・「食中酒」というコンセプトに合わせて、普通の晩御飯の最中です。実はこれってけっこう難しい課題だと思います、何せ日本酒を飲むための準備をまったくしていないのと同じですから。具体的には、以下と一緒に飲みました。
- いかの塩辛
- 焼鮭
- ベーコンと野菜の炒め物
- 昆布の煮付け
- 煮しめ
- きんぴらごぼう
- ごはん(!)
結果、どうだったのか。ISARIBIは、この難関をサラリとクリアしてくれたんです! 旨いです、ハイ。どっちらけな話ですが、旨いモンは旨いんだから仕方がないのです。あっという間に720mlビンが空きました。味はしっかりとしていながらも、様々な料理の味を邪魔しない。最近「飲みやすい」という言葉を「味が薄い」ことの言い訳にしている日本酒が多い中、ISARIBIは違います。特徴的な味としては、さわやかな甘みもあるんだけど・・・何かしらのサッパリする要素があるんですね。僕にはそれが何なのか正確には分かっていないのですが、もしかすると「酸味」ではないか? と予想していたりします。・・・とにもかくにも、結果として甘みが全面に出過ぎず(実は青森のお酒には甘みが強すぎてクドくベタッとしたものが多い)、お酒自体の味をストレートに主張しながらも、食事が進むようになっている。これはけっこうスゴイ事だと思うんですね。コンセプト通りの味なんですもの。
・・・しかしながら、味を伝えるというのはマッコト難しいのです。上の話だって、読者の皆さんに信用してもらえるかというと、そんな文才は僕には無いし・・・ということで、僕が表現する味その代わりとして以下の2つの事例をご紹介しましょう。
- 普段は飲まない従兄弟のおじさんが「あ、コレは飲めるな」と自分でチビチビやりだした。
- 普段は飲まない従兄弟のおばさんが「あら、飲みやすい」のスイスイ行った挙句、「だからあたし、日本酒大好き!」と突然の宣言。
とにもかくにも、結論です。八戸酒造さんの「八仙」ブランド、キますよ。マジで要注目。
→八戸酒造さんのホームページへ
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