
八戸の人でも、案外知らない人は多いんじゃないでしょうか? 八戸では食用菊の栽培が盛んでご当地グルメとしても有名ですが、おいしく食べられる菊の品種「カキノモト」の別名は「もってのほか」。この「もってのほか」という名前を前面に出してプロモーションすることで知名度を得ているのはどうやら山形らしいのですが、この面白い名前を山形だけに留めておくのは「もってのほか」ですよね。
ところで、「もってのほか」というこの名前の語源は何か? と言いますと・・・(参考サイト1)(参考サイト2)
天皇の御紋である菊の花を食べるなんて、もってのほか!
・・・ということらしいんですね。他にも「どうかと思って食べてみたけれど、もってのほか美味しい!」とか「こんな美味しいものを嫁に食べさせるなんて、もってのほか!」とか、諸説があるそうです。小さい頃から特に何の感慨もなく食べてきた菊に、こんな面白いエピソードがあるなんて、知らなかったです。
ちなみに、菊を食用として食べる文化を持つ地域は、主に東北地方と北陸地方。それ以外の地域では、あんまりピンと来ないようで。西日本に生まれた友人曰く「菊って、お葬式の時の花でしょ? 食べようとは思わないよ」とのこと。
・・・
・・・も、もも、もってのほかッ!!
今日の写真
これはもう説明不要でしょう、今日の写真は八戸で食べた菊のおひたしです。となりにほうれん草のおひたしも添えてありますが、驚くことに「ほうれん草よりもアッサリした、やさしい味」なんですね、食用菊って。小さい頃はもう少し菊独特の香りが強かったかと思うんですが(実はちょっと苦手でした)、年を取ったからなのか、その味わいを十二分に楽しむことができるようになりました。喉の奥に消えていくような儚い香りのあまりの上品さに、思わず口に留めて香りを楽しんでしまいました。
花という「見て美しいもの」を「口でも味わう」という行為は、耽美ですらありますナ。
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