
虫キライの人には辛いテーマかもしれませんが・・・ふとした弾みに「小さい頃、僕はいかにして虫をイジメていたか」を思い出したので、3つほど。
一匹目の被害者・・・アリ
僕の住んでいた家の軒下にはアリジゴクが大量発生していて、何度も何度もアリを放り込んでは食べる様子を観察していました。アリジゴクってのは本当にアリにとっての地獄で、一度落ちてしまうとなかなか上がれない・・・と思う方も多いでしょうけど、案外登れたりするものです。個人的な感覚では、アリジゴクの底にポトリと落としたアリが這い上がる確率は、25%ほど。4匹に1匹は登り切ってしまいます。アリの中にも、走るのが得意な奴と愚図な奴がいるんです。
中には、自分からアリジゴクに向かってスタスタ歩いていって、そのまますり鉢状の穴の中をズンズンと下って、何事も無かったかのように登って去っていくものもいます。登っていく最中に落ちてきた砂に反応したアリジゴクが「パッ、パッ!?」と釈然としない雰囲気で砂を払いながらアリを探している(ように感じられる)のを眺めていると、なんとも可笑しい気持ちになったりもします。
でも、これよりもっと残酷・・・というか、アリにとっては全くの理不尽でしか無いイジメ方を小さい頃の僕はしていました。こんな感じです。
- アリの巣を見つける。
- アリの通り道の目星を付ける(アリは巣の周辺でも数本の道に沿って歩いていることが多い)
- アリの通り道に、チューブの練りワサビを置く。
- アリが気づき、近づく。
- 触覚やら何やらでワサビを観察したアリは、ワサビに触れてから数秒後に触覚をピロピロ動かしはじめ、フラフラしながらどっかに歩いていく。
- 僕、爆笑。
小さい頃の僕の残虐さは目に余るものがあるなあ・・・
二匹目の被害者・・・ガのサナギ
こちらも家の軒下から思い出はスタートします。家の軒下、特に板状のもので風が遮られている裏の砂を少し掘ると、中から赤茶色をしたサナギが出てきます。太さ7mm・長さ3cmほどで、アゲハチョウのサナギよりも一回りほど小さいそのサナギは、実はガのサナギ。飛び回っているガの成虫に限って言えば、小さい頃から気持ち悪いし痒くなるので触れませんでしたが・・・サナギとなると別です。色が若干気持ち悪いんですけど、表面はツルツルしていて、しかもウンともスンとも言わない。相手に攻撃手段が無いのを悟った途端に、子供の嗜虐心が顔をもたげはじめるのです。
で、このガのサナギに行った僕なりの究極のイジメとは、こんな感じのものなのです。
- ガのサナギは、太い方が頭で、シュッと先が細くなっている方が腹・シッポ。
- 親指と人さし指で頭のほうの端をつまみ、シッポ側を上に立てて持つ。
- つまんでいる2本の指で、少しずつサナギの頭を圧迫すると・・・
- シッポのほうがクルクルと回る!
- 指を緩めると、止まる。
- 圧迫すると、また回る!
- 僕、ご満悦。
うーん・・・ちょっと危ない子供だったんじゃなかろうか、僕は。
三匹目の被害者・・・トンボ
そして最後の被害者は、お馴染みのトンボでございます。大抵の男子の皆さんは「羽をむしる」というイジメをしたことがあるかと思うんですけども、私が行っていたイジメは羽むしりよりも遥かに残虐で、目を覆いたくなるような阿鼻叫喚の図が展開されるのであります。
単刀直入に行きます。こんなイジメです。
- 使用するもの・・・「トンボ」「アロンアルファ」「爆竹」「ライター」
- 20連発の爆竹をばらし、5cmほどの長い導火線を用意する。
- 長い導火線を、ばらした1発の爆竹にしっかりと結びつけ、長い導火線付き爆竹を作る。
- 長い導火線付き爆竹を、トンボの背中にアロンアルファで接着する。
- トンボの羽を少しだけむしり、「羽ばたくと地面スレスレを這うように飛ぶ」ようにする。
- みんなでトンボを囲み、導火線に火を付け、トンボを離す。
- トンボは地面を飛び回り、誰かの足下で・・・!!
- スリル満点! みんな満面の笑み。
書いていて、罪の意識が重くなってきました・・・今こんなことをしていたら、病院に連れて行かれたりするのかなあ・・・
今日の写真
今日の写真は、出来秋を迎えつつある田んぼを眺めるトンボです。小さい頃の僕がした所行を思い出すと合わせる顔もないんですけども・・・それでも、今になって眺めていると懐かしさが胸を突く瞬間があったりもするんです。別にイジメることもなく、単純にトンボを指や網で捕まえて遊んだあの頃の記憶。イジメている最中にアロンアルファのA液とB液(今はそうなっていませんが、昔のアロンアルファは2種類の液を混ぜ合わせる方式でした)を指に付けてしまって大変な目に遭った記憶・・・オトナになって長い僕の手は随分とキレイなものだけれど、昔の僕の手は泥やら傷やらでイッパイだったなぁ、なんて感慨に浸ったりもします。
虫をイジメる事は、一面的に褒められる事ではないことは分かっているつもりなんです。でも、なんだろうなあ・・・少なくとも今の僕の一部は、虫たちに育てられたような気がしてるんです。虫や草や川や海や、風や雨や、昼や夜や、父や母や祖父や祖母や従兄弟や、近所の人や友人や。
僕はどれだけ多くの者に子守をしてもらっていたんだろう!?
- Newer: リンク「青森の『五戸町』ってなんて読むの?なブログ」
- Older: 夢の大橋が変な生き物に占領されていた話




