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'09 09月29日 (火) 12時12分 : リンク「鯖の味噌煮とバスケのコーチ」

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今回ご紹介させていただくサイトは、昨日の記事で採り上げた「虎鯖棒すし」を作られている八戸ニューシティホテル取締役の谷口板長さんのブログ「鯖の味噌煮とバスケのコーチ」です。このブログの面白さは、谷口板長の「アツさ」もたまらないのですが、何よりスゴイのは「虎鯖棒すし」を含む数々の料理の開発や試行錯誤の過程がつまびらかにされているという驚くべき点です。「虎鯖棒すし」という素晴らしい商品を開発したご本人が、その味の維持・改善のために行っている努力をギリギリまで公開しているというのは、素人の僕から見ると心配してしまうような内容です。だからこそ、面白い。

「船上血抜き」「海水氷」「りんご酢」「ブルーベリー」「脂ぶくろ」・・・

谷口板長さんのサバにかける情熱たるや、スゴイものがあるんです。サバのブランド化・差別化・流通・販売といった商売の側面も、さらなる味の追求という料理人としての側面も、両方お持ちです。例えば、こんなテーマが採り上げられています。

  1. 船上で血抜きをする処置と、海水を凍らせた「海水氷」を用いることでサバの味を高める試み(該当エントリ
  2. 青森県名産のリンゴのみを原材料とした無添加の「リンゴ酢」を用いた〆鯖開発の現状(該当エントリ
  3. 「鯖のブルーベリー煮込み」といった様々なサバの煮付けの研究開発(該当エントリ
  4. 八戸のサバの良さを象徴する「脂ぶくろ」とは何か?(該当エントリ

こんな「いや、それってアイデアとしてコッソリ温めておいても良かったんじゃないの?」と思えるような魅力的なテーマを、自らが「虎鯖棒すし」展開の責任者である谷口板長ご自身の言葉で書かれている。もちろん写真も詳細に掲載されていて、谷口板長さんや関係者さんの試みがどんな結果を生んだかが一目瞭然で分かってしまう。

例えば、2006年という年に獲れたサバは非常に上物で「06サバ(ゼロロクサバ)」と呼ばれていることを、知っていますか? 季節によってサバの肉の色の透明度が変わるということを、知っていますか? 谷口板長さんのサイトは、「虎鯖棒すし」のみならず、サバという魚が持つ様々な魅力や面白さを丁寧に扱ってくれています。おそらくは八戸の人でもご存じないことが多いと思いますし、全国の方ならなおさらです。

八戸には、こんな風にサバに命を賭けている人がいます。だから、サバが旨い。当たり前のようですが、得難いシアワセでもあると、僕は思います。

谷口板長のお料理あれこれ1・〆鯖

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先日の記事では「虎鯖棒すし」の圧倒的な美味しさをご紹介しましたが、谷口板長のお店「七重」では棒寿司の他にも様々なお料理が楽しめます。こう書くと先日の記事の信憑性が疑われてしまいそうですが・・・全部旨かったです(笑) そんな中で、2品ほどご紹介。

まずは、〆鯖。「虎鯖棒すし」も〆鯖の料理ではありますが、右の写真にあるこちらの〆鯖はまた違った味わいです。ワサビ醤油でいただくんですけど、食べた瞬間に「虎鯖棒すし」のサバとはまったく違う方向性で味が設計されていることに気づきます。

  • 虎鯖棒すし:サバ独特の臭みがまったく無い。旨味がまろやかに口の中に広がるやさしい味
  • 〆鯖:ワサビに乗ってサバの香りが舌を刺す。サバの個性を鋭く研ぎ澄ませた強い味

前者が丸い味だとすれば、後者は矢印のような鋭い味。サバ好きの僕は、後者も好みです(酒が進むんだよなぁ、コレが!)。同じサバをこれほどまでに別なコンセプトでまとめるというのは、やはり餅は餅屋ならぬ「鯖は鯖屋」といったところでしょうか。

谷口板長のお料理あれこれ2・一手間が光る「せんべいみみ」

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次のお料理は、「せんべいみみ」と八戸では言われています。八戸名産の「南部せんべい」は、その製造過程において「みみ」が出ます。パンの耳は焦げた周辺部を指しますが、南部せんべいの耳は丸い焼き型からはみ出た部分を指し、薄かったりモコモコとした形をしていたりします。そんな「せんべいの耳」はそのまま食べても美味しいんですけども、谷口板長さんはこれに塩・こしょう・バターなど(詳細はヒミツ)で味付けをされています。

これがねー・・・酒飲みにはピッタリなんすよー(涙)

香ばしくて、程よい塩味の向こう側に、せんべい生地の旨味が見えてくる。「噛めば噛むほど」という表現がピッタリの逸品です。八戸では「せんべいの耳」は袋に詰められて安価で買えるため、家でオヤツとして家族揃ってパリポリ・モサモサとそのまま食べることが珍しくないのですが、こんな風に一手間加えるだけで極上のツマミになるんだ・・・と感心した次第です。

ちなみに、こちらの写真で「せんべいみみ」の右に写っているマンガ本は、ラズウェル細木さん「酒のほそ道」。実際にラズウェル細木さんが来店・実食され、「虎鯖棒すし」が掲載されたんですね。その結果、全国からラズウェル細木さんのマンガを信じるファンの皆さんが来店されているんだそうですよ。なんというか・・・スゴイですよね。実際に人が動き、メディアが動き、八戸の美味しいものが全国的に有名になっていく現場に出くわしているような、そんな錯覚を覚えます。

今日の写真

今日の写真はもちろん谷口板長さんのお店「七重」さんのカウンターです。広がっている皿はもちろん僕の食べ終わったもので、デカいカメラをぶら下げて赴いたというのに、気がついたらほとんど食べ終わっていました。ウッカリしてました・・・というか、食べ始めたら止められなかったんです。情けない一方で、それだけ美味しいという証明にもなるかと思います(自己弁護)。

というわけで、こんな数々のお料理を作り出されている谷口板長さんのブログ、要チェックです!

鯖の味噌煮とバスケのコーチ」さんへ

Comments:8

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yasucon 2009年9月29日 22:54

せ、せんべい耳たべたぁーいー!うまそう〜。
ナメロウも食べたい・・。白魚も・・・。

そろそろ相方誘ってあげてください。

kitaguni 2009年9月30日 14:57

板長さんが・・感激しておりました。
感極まって泣いたとか。。。
それを読んで私もホロッ。
良い夜を過したようですね!
遠い空から八戸を・・・有り難う!
地元も頑張らなくては!

八戸板長こと・・谷口です。 2009年9月30日 20:34

from8さん・・こんばんは。

八戸板長です。この度は、板長の料理をご紹介くださり
誠に、ありがとうございました。

シルバーウィークに八戸に参られ、板長の小さなホテルに
お越しくださっり、古びたホテルなのに斯様な投稿をして頂いて

何とお礼を申して良いのやら。

あの晩は初めてお会いしたにもかかわらず、楽しい会話と酒でした。
八戸の話は、どこまでも続き時間を忘れての会話は忘れません!

from8さんのブログの言葉には優しさと深さが同居して
見るものの心を引き止めます、八戸の地に住み

八戸の風土の中で暮らす私達に、頑張っての声援をくださいました
板長の鯖料理は、from8さん達が見守る限り大切に育てて行きます。

田舎の大切さを、板長はfrom8さんから知り得ました。

from8さんに出会えた事に感謝して、八戸の地元から八戸を発信し続けます。

これからもfrom8さん、八戸を見守っていてください。

from8.org管理人 2009年10月 1日 22:59

>yasuconさん

コメントありがとうございます!
せんべい耳、うまいっすよー(笑) なんとかして食べさせたいと思う昨今です、
実はちょっと企画も考えてたりしますので・・・少々お待ちを。

>相方

了解ですー!

from8.org管理人 2009年10月 1日 23:04

>kitaguniさん

コメントありがとうございます!

>感極まって泣いたとか。。。

いやー、あのー、えーと、ええ(笑)
ワタクシも年を取って涙もろくなりまして、ええ(笑)
いやはや、本当にありがたい限りです。「このサイトをやって、良かったなぁ」
って感じることはこれまでに何度もありましたが、今回の出会いも
間違いなくそんな風に感じらえる出来事でした。いやー、もう(涙)

>地元も頑張らなくては!

kitaguniさんがそう思われるだけでも、きっと八戸は良くなるだろうと思います。
というか、そもそも八戸にはもっと魅力があって、それが理解されず花開いてないだけだと
思っていたりもするんです。僕はしばらくの間はこのサイトから八戸を応援したいと思いますが、
それは「八戸=ダメ」がスタート地点ではなくて、「八戸=良い」をスタート地点にしています。

八戸の人は謙虚だから、そんな風に言うこのサイトを見て「なんだか、頭がお花畑だな」なんて
思うかもしれないけれど、まあそんな変なヤツが一人ぐらいいても良いかな、と(笑)

というわけで、今後ともよろしくお願いいたします!
というか、いつか機会があったら、「七重」で一杯・・・なんて、したいですね!

from8.org管理人 2009年10月 1日 23:23

>板長さん

コメントありがとうございます!
前の記事にもコメントをさせていただきましたが、またまた
書きたいことが出てきてしまいました(笑)

>シルバーウィークに八戸に参られ、板長の小さなホテルに
>お越しくださっり、古びたホテルなのに斯様な投稿をして頂いて

そんなそんな、ご謙遜なさらずに!
・・・と言いたい所ですが。実は、板長さんのホテルのサイトを見て感心していたのを、
先日お会いしたときに伝えそびれてしまいました。

http://www.hi-net.ne.jp/newcityh/ から抜粋しますと、サイトトップに・・・
「今忘れつつある人と人との家族的ホテル まだここにあります!」
・・・というキャッチフレーズがありますが・・・コレ、良いですよねー!

敢えて強い言葉で表現させていただくと・・・板長さんのおっしゃる「小さく」「古びた」という
形容詞は、一部実際に当てはまる部分もあるのかもしれません。
といっても、全国展開のビジネスホテルチェーンや古参の大きなホテルと比べれば、の話であって、
そこには人が泊り疲れを癒やすのに十分の設備が整っているし、何よりコミュニケーションを
大事にされ、ご飯だって板長さんからとびっきりのご馳走が食べさせてもらえる。
そんなホテルの「良さ・強み」の部分を「家族的」と表現されて、魅力として掲げている。

これこそ、今の八戸に必要なことではないかと思うんです。

八戸の種々の方々に話を聞いていると、どうにも八戸に対して「規模が小さい」「お金が無い」
といった感想を持たれている方が多いんですが、これってどこまで行っても解決できないテーマだと
僕は思っています。日本全国どこの地方都市だって同じの問題だし、
「今お金が無いのは、お金が無いからだ」と言っているのと同じの意味のない理解だと思うんです。

そんな事より、都会や他の都市には無い八戸独自の「良いこと」に目を向けて、価値として理解し、
育てていくことのほうが100倍重要だし、そんな「良いこと」を考えているほうが
精神衛生上も良いことは敢えて言うまでも無いことだと思います。

八戸を盛り上げようとする第一歩は、「八戸を盛り上げることは可能だ、と心の底から信じる」
事だと思います。板長さんの「虎鯖棒すし」は、僕に改めて八戸を信じさせてくれました。
こんなおいしいものがある町が、盛り上がらない訳がない(笑)

というわけで、(また食べに行きたいと思う気持ちを抑えつつ)これからもサイトを更新していきますので、
今後とも何卒よろしくお願いいたします! ありがとうございました!

shouske0 2009年10月 8日 06:15

こんにちは。
実はこちらから谷口板長さんのブログへお邪魔しまして料理教室があることを知り、先日不登校の子供を連れて参加してきました。
事情を連絡しておいたところ、子供の手を取って教えて下さりたくさん褒めて頂きました。
包丁と魚という「怖い物」の象徴を自分で料理することで、子供はとても自信がついたようです。
学校に対する恐怖感も克服しつつあるようで、本当に連れて行って良かったと思っています。

from8さんの作ってくれた御縁に感謝します。ありがとうございました。

from8.org管理人 2009年10月10日 00:03

>shouske0さん

コメントありがとうございます!

いやー・・・これは、なんというか、言葉になりません。
僕は勝手に一人で「八戸をなんとかしたいなあ」と思い、当サイトをはじめました。
自分が出来る範囲で下手ながらに写真を撮り、文章を書いてきました。
そんなサイトに対してたくさんの方が声をかけて下さり、会ってくださる方もいて、
人の輪が広がっていて、そして今回のshouske0さんのようなコメントをいただけた。
僭越ながら、八戸というテーマの中で、人とつながることができました。
ただの電子のデータである当サイトが、結果として「人と人とが会うこと」や
「おいしいものを食べること」につながった・・・これは、もはや奇跡だと感じます。

感謝の言葉を受け取るのがピンと来ないほど、起きたことの素晴らしさに脳の芯がボーッとしている
ような感覚を受けているのが正直なところなんです。本当に、本当に、良かったです。

インターネットの端っこから、shouske0さんとお子様の未来を祈らせていただきます。
人と会い、笑い、おいしいものを食べながら、お子様ご自身の力が自然に沸き上がるその日が
来るのを信じていようと思います。

shouske0さんが教えてくれた事は、僕がかつてから抱いていた「サイトを作る意味」を
大きく変えてくれました。それは温かい方向への変化であり、僕の予想を遥かに超える変化です。

本当に、こんなこと、思ってもみなかったんです。

感謝せずにはいられません、こちらこそ、ありがとうございました。

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