
来るシルバーウィークは、八戸に帰ろうかと思っております。夏にも帰省したので「どんだけ八戸好きなんだよ!?」と言われると返す言葉もありません・・・好きなんだからしょうがないのです(笑)なんていう風に書くと、写真好きが講じてむきかえして(夢中になって)るだけ・・・と思われてしまうかもしれませんが、僕にとってはちょっと感慨深い帰省であったりもするのです。なぜかというと、八戸の秋は、10年以上ぶりだからなんです。
これまでに何度も帰省をしてきましたが、いずれも「正月」「お盆」「ゴールデンウィーク」の3つの連休のどれかでした。冬・夏・春、これらの季節に応じた八戸の風情を感じ取ることは出来ていた一方で、「秋の八戸」ほど手の届かないものは無かったんですね。
僕は小さい頃に意図せずテレビに出たことがあるんですが、それは岸壁でイワシを釣り上げる少年を報じる地方ニュースのヒトコマでした。季節は秋、まるで笹林のように林立した竿と、一心にアタリを待つ人々。小学生だった僕はたまたま3匹同時に釣り上げて満面の笑みを浮かべているところを地元メディアに撮影された訳です。釣ったその場で褒められ、家に帰ったら帰ったで褒められ、「お前は釣りの天才だ」という言葉を真に受けた当時のワタクシには、しっかりと海釣りの楽しさが心の奥深くにシアワセの記憶のひとつとして刻み込まれたのでした。
一方で、中学になるとこの季節は大抵女の子のことばかり考えていて・・・
- 学校からすぐ帰らずに残っていると、学校全体が薄暗くなる。
- 帰り道も暗い。
- だから、女の子と話していても友達に見つかりにくい。
・・・なんていう訳の分からない理論で「秋=恋愛できそうな季節」と考えていたフシがあります。なんだかもう、思い出すだけで頭を抱えてしまいます(汗)
ただ、女の子を好きになりだしはじめてから、高校を卒業して八戸を離れるまでの間に経験したのは、女の子との思い出ばかりなんて事は当然無い訳で、大抵は学校や登下校で眺めた空や草木や空き地の風景ばかりが脳裏に焼き付いています。暗闇から伸びてくる車のヘッドライト、車とすれ違うと同時に目の前に伸びていく長い長い自分の影。不吉な枯れ木と、星が見え始めた秋の夜空のコントラストの中で吹いてくる、澄み渡った風。
女の子のことばかり考えていた昔の僕ですらあんなに美しく切なく感じた八戸の秋の光景なんだから、今の僕が見たらどれだけ切ないんだろう?
なんて事を思いながら、撮影機材や着替えをカバンに詰める、秋の夜です。
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