
2009年、日本を考える夏が終わりました。衆議院選挙はつつがなく終了し、民主党が第一党・308議席を獲得して政権交代が実現しました。一方自民党は119議席と記録的大敗を喫し、1955年の結党以来はじめて第一党から転落、野党に下りました。
結論から言うと・・・僕としては残念な結果になりました。僕は自民党に投票しましたが、その理由を下記に改めてまとめてみます。民主党を支持された方は「下記のような政策の結果生じる痛みに耐えてでも、政権を変えるべきである」とお考えだったのでしょうが、もしかするとご存じのない項目も含まれているかもしれません。今後の生活を大きく左右する項目のオンパレードですから、是非とも今一度ご確認下さい。
- (生活にプラス!)高速道路無料化
- (生活にプラス!)中学生卒業までの子供1人につき26000円を支給する子供手当て
- (生活にプラス!)ガソリン税の暫定税率撤廃で1リットル辺り25円安く
- (生活にプラス!)消費税率4年間据え置き
- (生活にプラス!)年金の一元化で保険料は一律15%に、被雇用者はほぼ据え置き
- (生活にマイナス・・・)配偶者控除・一部の扶養控除・住宅ローン減税・エコカー減税が無くなる増税
- (生活にマイナス・・・)年金の一元化で保険料は一律15%に、自営業は保険料大幅増
- (生活にマイナス・・・)FTA(自由貿易協定)推進により、農業・漁業・林業・製造業などの業界が打撃を受ける可能性有り
- (生活にマイナス・・・)自動車税・地球温暖化対策税などの増税と、CO2対策関連法案による景気悪化の見込み
- (生活にマイナス・・・)外国人参政権・国籍法改正・人権擁護法案などの左派的法案により、悪意ある外国人の脅威にさらされやすくなる可能性有り
4年前の選挙では「郵政民営化」が争点となりましたが、今回の民主党のマニフェストは「郵便局が民間企業になる」という変化がちっぽけなものに見えるほどに大きな変革を掲げていました。そんな政党が圧倒的勝利を収めたということは、上記のマニフェストに記載されている政策群が実行される可能性は非常に高いことでしょう。
覚悟、できてますか?
例えば、お子さんのいない家庭や扶養控除が廃止されそうな扶養家族をお持ちのご家庭の方。住宅ローン減税を利用して住宅を購入された方、車を購入される予定のある方。これらの控除・補助は即座に撤廃される予定です(ソース)。
年間何万円が増税になり、家や車の購入時に何万円の負担増になるのかは、個々の事情によって違ってきます。しっかりと計算して、増税に備えましょう。せっかくなので非常にシンプルな判断基準として示すならば・・・
中学生以下のお子さんが2人以上いる世帯以外の世帯では、増税が予想されます。
加えて、自動車関連では高速道路料金以外は軒並み増税となる見込みであり、高速道路に乗らない人は、間違いなく増税に倒れます。マニフェストに記載されている政策が実行に移されれば、暫定税率撤廃分を加えてもガソリンは高くなり、車一台につき毎年5万円とも言われる自動車税が課される可能性が、あるんです。八戸は車社会で1世帯で何台も車を持つことが当たり前のようになっている町ですから、この点についても十分に注意が必要です。
・・・国民の信を問い、それを得て勢いづく民主党政権がスピーディに法案を通すことを考えると、増税はあっという間にやってきます。是非とも、備えを。
民主党・国民新党・社民党の連立政権の議席数はギリギリ320を切っているが・・・?
民主党・国民新党・社民党それぞれの公式発表によって、この3党が連立政権を組むことはほぼ決定しています。個人的には「この党が日本の政権に入るのかよ!? 信じられん!」という考えもあったりはするのですが、それはそれ。これらが連立政権を組んだときの議席数・・・これが大きな問題です。
その議席数、民主党308+国民新党3+社民党7=318<320。つまり、次期連立与党だけでは「衆議院定数480の2/3以上の議席」が確保できないということです。
正直、ギリギリ首の皮一枚つながった感があります。
320を超えてくると、もし参議院で与野党入り乱れて紛糾・不成立となった法案も衆議院差し戻しで採決されてしまいます。上記のまとめにも示しましたが、民主党の左派的側面から推進される「普通の日本人にはかなり危ない法案」までもが連立与党のゴリ押しで通されてしまう危険が、現実味を帯びてくるんですね。
ついては、これから我々が民主党政権を見守るに辺り、連立3党の議員数が320を超えているかどうかは極めて注意深く目を向けておく必要があります。数名が党を移籍したりするだけで、この危険なラインを超えてしまいます。
前回の記事でも言いましたが、僕たちに投票の義務がある理由は、僕たちが投票した政治家達の決定に従わなければならないという義務があるからです。
増税しかり、思想的に過激な政策しかり、これからも国民が政治を見続けなければおかしなことが起こる可能性はどの政党にだってあります。自民党が批判されたように、民主党も批判されなければなりません。
忘れてはいけない、偏向マスコミの存在
ここまで書いたことは、すべてマニフェストや政策集に記載済みのポイントであり、民主党議員から言わせれば「すでに有権者にはご理解いただいている内容」です。我々は選挙によって、それを認めたことになります。当然、知らなかったでは済まされません。
しかし、ここまで言っても納得しない人がいるでしょう。こんな声を、よく聞きます。
「なあに、民主党だって、いざとなったら変な事はしないでしょ?」
「危ないことを言い出したら、みんなが騒いで止めるでしょ?」
ここまで根拠無しに諸手を挙げて楽観主義を貫ける人とは正直お友達にはなりたくはないですが、いずれにせよこういった考え方を持つ人は事実です。もちろん、このような「揺り返し」的な行動は過去の社会党や現民主党にも見られることであり、例えば安全保障などの問題について民主党は大きくブレが生じていることが指摘されているのはご存じの通りです。
ただ、ここは理解しておいてください。このような「揺り返し」は、マスコミが騒がなければ起こらないでしょう。
過去の記事でも触れましたが、現在のマスコミは非常に民主党寄りな論調を繰り返しており、おそらくは今回の選挙結果に対しても歓迎の態度を取るでしょう。そしてそのイキオイのまま、民主党が変な法案を出しても報道しない可能性があります。別な言い方をすれば、マスコミにはそういった「揺り返し」的な民主党の行動を「報道しない」自由があります。その自由は現政権下で大いに利用されたことを、忘れてはいけません。
マスコミの偏向っぷりは、下記をご参照下さい。
おわりに+八戸ではどうだったのか?
結果的に僕としては不本意でした。現政権は世界同時不況に対してトップクラスの対処を成し遂げ、環境技術やコンテンツ業界といった日本の長所を伸ばす成長戦略を明確に示し、外交・安全保障は明快な論理で筋を通した。北朝鮮拉致問題解決を願うブルーリボンのバッジを決して外さない強さと、マスコミの偏向報道を笑い飛ばす軽さを合わせ持ち、明るく強い「とてつもない日本」を標榜した麻生さんは、個人的にはここ30年の日本の総理大臣の中でも間違いなく飛び抜けていたと僕は今でも考えています。マスコミでは報じてくれなかった素晴らしい点が、いっぱいあった。
と言えども、今回の選挙にとって僕は「参加した者」であり、「責任を共有するもの」、ステイクホルダーなわけです。僕が投票した結果が、政権交代だったんですね。だからこそ、これからも民主党政権をしっかりと見つめていきたいと思います。それに、もしかしたら僕の心配が杞憂だったと思えるような未来が訪れる可能性だって、(理詰めに考えればほぼゼロに近いと思うけれど)残されているわけですから。
日本人である以上、皆さんに責任は存在します。今回の選挙で本当に起きた大変革を生かすか殺すかは、皆さんの政治に対する想いにかかっていると言って良い。
今回の選挙で国民が見せた「政治に対する想い」を、維持しなければいけません。「政権交代が目的だったから、あとはどうでもいいよ」なんていう悪い子は、ゲンコツですよ(笑)
ところで、僕の故郷・八戸の選挙結果はどうだったんでしょうか。見てみましょう。
- 大島 理森(62)・自民 : 90,176 当選
- 田名部匡代(40)・民主 : 89,809
- 中西 修二(62)・幸福 : 2,249
なんと367票差で、自民党公認の大島さんが制しました。青森県の小選挙区は4区ありますが、そのうち3区で自民が競り勝ち、3/4が自民という保守王国の面目躍如といった結果となりました。小選挙区の半数以上を現連立与党側が制した都道府県は11しか無いことを考えると、なかなかスゴイ結果が出たと言えそうです。あと2議席で強行採決の一線を越えそうだった選挙結果を考えると、このふんばりは日本の政治のバランスを保つ上で非常に効果的だったと僕は考えます。
しかし。農業・漁業・製造業などの第一次産業に従事する労働者が多く、県内の産業が弱く中央の景気によって直接県民の所得が上下する青森県において、個人的には民主党の政策はあり得ないと思っていたので、民主党が圧倒的勝利を収めた現状を見るとその心配が現実になりそうでとても不安なのが本心です。どんなに情報を漁っても、どう考えても、青森に住む僕の家族や友達には増税になるんですから。・・・ああ、どうなるんだろう?
・・・比例を合わせて、青森県からは7人の議員が国会に向かいます。僕たちの声を間違いなく国政に届けるために、これら7人の議員さんにしっかりと想いを伝え、励まさなければなりません。そうじゃなきゃ、選挙した意味がないんですから。
そして最後に改めて思うのは、「選挙は終わった」ということです。自民党大敗は僕にとって辛い現実ですが、考え直すと「キモチイイ程の、景気の良い負けっぷり」だった訳で、この際しっかりと保守政党として一致団結した党として再スタートしてもらい、こざっぱりして垢を落として来年の参議院選挙に臨んで欲しいと思います。
大勝を収めた民主党・鳩山党首の言葉を借りて、今回の2009・衆議院選挙特集を締めくくりたいと思います。
「政権交代はゴールではなく、スタート。これからが試される時だ」
さあ、新しい日本が、離陸します。
おことわり
今回で一連の2009衆議院選挙を採り上げるシリーズは終了です。次回更新からは普通の男の子に戻りますので、今後とも宜しくお願いいたします。また、政治という繊細なテーマを扱ったため、政治信条や考え方によっては不快な内容があったかもしれないと思います。もしそういった方がいらっしゃったら、お詫びさせていただきます。政治は決して生活とほど遠い「関係のないもの」ではなく、みんなで考えて議論してしかるべきだという考えの下で、当サイト管理人である私は論を進めたつもりです。何卒ご理解を頂きますよう、心よりお願い申し上げます。
ありがとうございました!
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