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'09 05月02日 (土) 13時01分 : 「お酒を飲まない若者」批判は大きな誤りだ

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最近の若い人はお金を使わない・車を買わない・旅行に行かない・・・そんな「若者=悪者論」をふりかざすマスコミがメチャクチャ気に入らない。そもそも日本人の貯蓄のうち、7割以上は50代以上が持っているというのに(情報ソース失念、スイマセン)、ほとんど貯蓄を持たない若者に消費を期待し、ひいては景気回復を牽引してもらおうという方が間違っています。いかにマスコミが50代以上+若くて小金持ちのピンボケ思想家によって形成されているかが分かります。

ところで、そんな文脈の中で「若者はお酒を飲まない」なんて話が出てきます。大体のストーリーはこんな感じです。

  1. 昔はお酒の場でコミュニケーションをする「飲ミュニケーション」によって職場の雰囲気が保全され、ノウハウが下の世代に伝達されてきた。
  2. しかし、最近の若者はお酒の場に出ることをしない。したがって、コミュニケーションも図られない。
  3. だから、最近の若者がお酒を飲まないのは、悪いことだ。
  4. ひいては、最近の若者は悪い。

こんなイイ加減な論調で世代全体をザックリと否定される「若者」近辺にいる僕としては、納得がいかないこと山の如し、であります。

ただ、この論調を聞いて悪口を言われてイヤな気分になっている若者が気づいていない点がひとつあることに、最近気づきました。色んな若い人に話を聞いていると、どうやらお酒というものを勘違いしているようなキライがあるんです。

お酒の本質はコミュニケーションではない

先のマスコミによる頭の悪い論調において、お酒はコミュニケーションの道具としての意味合いを強く持っています。マスコミの論調を言い換えると、次のようになります。

  1. お酒=コミュニケーションの道具だ。
  2. 若者はお酒を飲まないから、コミュニケーションもしない。
  3. 若者がお酒を飲まないのは悪いことだ。
  4. 若者は悪い。

実社会において実際にお酒は人間関係を円滑にする効果を持ってはいますが、それが本質だとは思いません。この議論の誤りは、当然「お酒=コミュニケーションの道具」と定義する議論の出発点にあります。

だって、酒おいしいじゃん。

お酒って「コミュニケーションを司るもの」ではなく「飲み物」じゃん。グルメじゃん? やれマックはまずいだのコンビニ弁当はまずいだの言う若い人たち(とりもなおさず、僕の実生活でもありますが)・・・そんな彼らに話を聞くと、お酒をグルメとして捉えていない人が多いことが何故か多いんです。中には「お酒=コミュニケーションの道具」というマスコミの論調を真に受けて、飲み物であることを忘れているかのような言動をする若い人もいて、やはりマスコミの罪は重いな・・・と思うわけです。

お酒はコミュニケーションの道具ではなく、飲み物であり、グルメだ。

そういう風にシンプルに考えた上で、

  • 「お前、そろそろ日本酒の味が分かるようになったか? 旨いぞ〜日本酒は! なめろう喰いながら飲んだら至福だよ、まったく」
  • 「昼間汗かいて、風呂入って、少し涼しくなった窓辺に座って飲むビールは腰が抜けるほど旨い」
  • 「焼き肉も良いけど、野菜と油・・・例えばシシトウの天ぷらとか、揚げ出し豆腐なんかとビールは最高に相性が良いね」
  • イタリア・フランス料理ワインは相性抜群だよなぁ、そもそも一緒に楽しむように設計されてるからなー」

なんて具合にお酒を楽しむ上の世代の背中を見て、若い人たちはお酒を飲むようになるんじゃないかなぁ・・・と思う。頭ごなしに「コミュニケーションしろ!」と言われたって、お酒にイヤな思い出しか残らないんじゃないかなあ? 少なくとも僕のもっと若い頃を思い出すと、マスコミの論調を聞かされたら「酒なんて飲むもんかい!」と脊髄反射的にあまのじゃくしかねないと思う。

お酒を味を理解するまで

さらに言えば、若者がお酒の味をおぼえる・・・「お酒の旨さを理解する」のには、けっこうな時間がかかります。ビールこそ若いタイミングで飲み始めますが、実は雰囲気だけで飲んでいて「この苦い炭酸のどこが旨いんだろうね?」と感じながら飲んでいる人は多いです。ビールでさえそれなのだから、日本酒・ウィスキー・焼酎なんて言わずもがな、ですよね。ちなみに僕は20代後半になって突然日本酒に開眼しました。それまで日本酒なんて、正直なところゲロの臭いしかしなかったのに・・・身体のほうが先に突然に旨さに気づいたんですね。不思議な巡り合わせとしか言いようがありません。

というわけで、もし本当に若者にお酒を飲んで欲しいのなら、「お酒はおいしいよ! そのうち旨さも分かるし、グルメとして素晴らしい価値があるから、楽しみにしておいて!」と上の世代から声をかけなければいけないと思うんです。そもそもそんな風に相手の気持ちを思いやった声をかけてあげる事ができるなら、お酒が無くったってコミュニケーションも出来るってものでしょう? お酒を悪者にするから、訳の分からない話になるんだと思うなぁ。

結論として、マスコミの論調は、若者に冷や水をかけているだけである、と本気で断言したい。僕は年寄りに長い目でやさしく育てられたので年寄りは大好きなのだけれど、どうしてマスコミにはこんなダメな年寄りばかり集まっているのだろう? しかも本人は気づいていないっぽいから、タチが悪いなぁ。

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