
関西の和菓子屋さんの話を聞きました。
- とある店。職人自らが毎日毎日味見をしたおかげで、30歳にしてすべての歯が抜け落ちてしまった。職人曰く「歯がなくならなきゃ、一人前とは言えない」。
- 別のとある店。職人は「オレが作ったモノは美味しいに決まってるんだ」と、一度も味見したことはない。
上の2つの店、結局どちらが成功したと思いますか? ・・・素直な子供に話すお話なら、上の選択肢のほうが成功してほしいところ。ある程度世間を知っている大人に話すお話なら、下の選択肢のほうが成功してほしいところ。で、結局どうなったかといいますと・・・両方成功して、今もお店を構えています。
それから、関西の料亭のお話を聞きました。
- とある料亭。板前の格好をしている人間はいるが、料理はしない。料理はすべて仕出し屋に運ばせているのだ。
恐ろしい話ですが・・・このお店、どうなったと思いますか? 子供に話すなら「つぶれました」と話したいところですし、大人に話すなら「成功した」と話したいところですが・・・正解は、大成功で、今も繁盛しています。
商売って、こういうもんなんだろうなあと思います。結局はモラルじゃなくて、「儲けようとしているかどうか」なんだろうなあ、と。上の2つの話で、わざわざ「子供に話すなら・・・」「大人に話すなら・・・」と、モラルの切り口を話題に上げたのは、そういう意味です。
八戸市の中心街再開発は、不景気のあおりを受ける形で、規模を縮小した計画に修正されました。今日の写真である陸奥湊地区の再開発計画は、今年に入ってから動きはありませんが、ホームページがリニューアルされ、少しずつ検討が進んでいるようです。大阪府の橋本知事が1年にして赤字を解消して見せた今だからこそ、お金持ち出しの赤字運営は許されるものではありません。これらの再開発計画のビジネスモデルについて、現状の考えを是非開示してほしいものです。役場の皆さんがこれらの施設でどうやって儲けようとしているのか? 知りたいなぁ。残念ながら、現時点で開示されている情報の中には、施設のビジネスモデルが含まれていないんです。
再開発は正しいと市民が信じられるような情報のひとつがビジネスモデル=「いかに儲かるか」です。ポイントは2つ。
- 再開発をすることにより、どんな産業が盛り上がり、八戸市にお金が落ちるのか。
- 再開発をすることにより、八戸市民はどんな豊かさが享受できるのか。
これらの情報が無ければ、市民は応援することができません。いよいよ計画が実現に移される今、これまで「再開発って何なんだ?」と不安げに訝っていた市民に対して、説明が必要なタイミングでしょう。歯が抜けようが、仕出し屋に任せようが、結局は儲けが出れば良いのです。八戸市民が潤えば、それで良いのです。大事なのは、儲けが出る構造が考えられているかどうか。企画を実行に移すのなら、コンセプトではなくビジネスモデルが必要です。これからの八戸市の情報開示に期待たいと思います。
今日の写真
今日の写真は、再開発計画が検討されている陸奥湊の駅前、八戸最古の朝市の原風景です。再開発計画において、この写真の風景は一変します。すべての建物は建て替えられ、新しく大きな1つの建物になる予定です。この風情が消える代わりに、利便性が提供されるわけです。その再開発によって失うものと得るものを、すべてつまびらかにしたいと僕は願います。だからこそ、市民のみんながこの再開発計画に興味を持ち、その態度が役場に伝わり、さらなる情報開示が行われ、議論が進む・・・というポジティブなスパイラルが必要です。
このパノラマ写真に写っている町並みを、どうしたいのか。そして、どうやってみんなが儲かる町を作るのか。今が思案のしどころです。
ちなみに、今日の写真は7枚の写真をつなげてパノラマ風に仕上げてみました。使用ソフトはPhotoshop Elementsで、とても簡単にパノラマ写真が作れました。オススメです! ついでに作った横幅1920pxの大きな写真はこちらです!
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