
やり方が下品な某政党の事は放っておいて、今日発表された八戸についての明るい話題です。読売新聞さんの、こんなニュースです。(以下、前述のソースより引用)
総務省は28日、人口流出防止を目指す定住自立圏構想で周辺市町村との連携の要となる「中心市」の先行実施団体20市を発表した。2009年度末までに周辺市町村と協定を結んで「圏域」を形成し、医療、雇用などの面で連携する。今回、中心市に認定されたのは、青森県八戸市など20市。鳥取県米子市と松江市、高知県四万十市と宿毛市は同じ圏域の中心市となるため、圏域数は18となる。岡山県備前市、宮崎県都城市などは県境を超える形での圏域が想定されている。
簡単に言うと、「八戸は定住自立圏に選ばれましたよ」ということなんですが・・・さて、「定住自立圏に選ばれる」とは、一体どんな意味を持つのでしょうか?
過疎化する八戸
八戸市のホームページでは、八戸市の人口動態についてデータが掲載されています。直近の詳細なものもありますが、今はここ数十年に渡る人口変化に注目します。
平成19年度の人口は246,629人。人口が24万人を越えたのは昭和56年ですから、26年以上の間、人口は24万人のまま保たれています。しかし、それは出生・死亡・転入・転出すべてを合算した値です。転入・転出別移動人口に絞って見てみると、平成18年は1201人のマイナス、平成19年は1640人のマイナス。それも、毎年3月に1000人以上が八戸を去っています。就職・進学に伴って八戸を離れているであろう人が、毎年1000人以上。これは、ちょっとセンセーショナルな数字です。
シンプルに言えば、過疎化が起きている。これが八戸の現状です。
「定住自立圏」とは、過疎化を止めるだけを目的にしていない
八戸に起こっている過疎化の現状を見ると、止めたくなるのが人情です。今回のニュースの「定住自立圏」にも「定住」という言葉が入っているぐらいですから、一見すると「八戸の過疎化を止めるって話?」と誤解される方もいるかもしれません(ちなみに僕は誤解しました)。
定住自立圏構想とは何か? について、総務省のページを見てみましょう。・・・でも、一通り見てみたんですけど、肝心の総務省のまとめがイマイチ分かりにくいので、僕なりにまとめます。
定住自立圏構想とは・・・
- ある地域の中心となる市とその周辺市町村を合わせて「定住自立圏」とし、
- その枠組みで地方分権を推進したり国からの補助を与えたりする事により、
- 新しいライフスタイルとしての地方定住の価値を生み出し、
- 社会インフラを整備して安心して定住できる地域とした上で、
- 東京への人口流出を止め、かつ地方への人の流れを作るという構想。
ということになります。今日のニュースでは、この「定住自立圏」が18エリア選定され、その中の1つのエリアの中心となる町として、八戸市が選ばれたということが報じられています。
八戸市=定住自立圏ではないという点が重要です。八戸市はこれから周辺市町村と協議を重ね、「上記の方針を満足するには、どの町と定住自立圏を組むべきか?」という重要な意思決定を行うことになります。
八戸は誰と組み、どんなコンセプトを掲げるのか
周辺市区町村としては、パッとイメージすると、三沢市・六戸町・おいらせ町・五戸町・南部町・階上町辺りがイメージできます。もう少し範囲を広げて、三戸町・田子町・新郷村・十和田市ぐらいまでを考えても良いかもしれません。さらに、定住自立圏は県をまたぐ事も可能らしいので、岩手県洋野町も候補に入ってくるかもしれません(洋野町は八戸都市圏に数えられる程ですから、八戸との結びつきは強いと思います)。
さて、ここでポイントになるのは、八戸が定住自立圏にどんなコンセプトを打ち立てるか? という点です。
定住自立圏は、医療・通信・交通などの社会インフラを圏内の市区町村で提供しあうという「生活の安心」を実現するための側面と、地域ブランドの形成という側面があります。八戸を中心としたブランドに、どんなコンセプトを据えるのか。ただ適当に市町村を集めても、仕方がありません。
八戸の歴史・文化・風土・産業・風俗を貫くコンセプトを明確にした上で、そのコンセプトを一緒に掲げてくれる町と一緒になって盛り上げる。そんな新しい「圏」でなくてはならないと僕は思います。八戸を見つめ直し、八戸の本質を正しく掴み取らなければなりません。八戸の本質を正しく理解できれば、定住自立圏という「国の政策」が、人のぬくもりと凛々しさを纏った「僕らの指針」へと変化していくはずです。
さあ! 国と八戸が力を合わせ、新しい価値を作る試みが、今、始まりました。
今日の写真は、三日町から吹上方向に向かう道です。この道はやがて浜街道や久慈街道という道へと続いて行きます。定住自立圏を共に組み上げる町へは、どんな道が続いているのでしょう? そして、どんなコンセプト、どんな想いを共有するのでしょう。うーん、ワクワクします。
- Newer: 西岸良平が好きだ
- Older: チャールズ皇太子=志村けん=イサバノカッチャ






