
Googleが新サービス「Google先祖」のアルファ版をリリースした。http://www.google.senzo/にアクセスし健康保険証の情報を入力すると、人類誕生から今日までのあなたの家系図が表示されるというものとなっている。
また、あなたの先祖がどういった道を辿り現在のあなたがあなたの町に住んでいるのかが分かるよう、GoogleMapの上に先祖の位置を表示するサービスも提供される。
筆者が試したところ、数世代の間に筆者の一族は八戸と北海道に住み、江戸時代に入ると江戸にまで先祖が広がり、あっという間に日本全土に広がった。そこから、北海道経由で樺太・ロシアに進む道、朝鮮半島からモンゴルへ進む道、南アジアからインドへ進む道などが別れる。その間に「人種のジャンプ」という節目が起き、日本人であった自分がかつて黒人や白人(想像するのは難しいが、両方とも自分の先祖なのだ!)を親に持っていたことが分かる。やがて地球上の全人種が自分の先祖となり、地球上のほとんどの場所が先祖の足跡となったあと、徐々に世界人口は減少しはじめ、最初の1人の母をアフリカに見いだすに至る。
はからずも、ここで筆者は落涙してしまった。
筆者の故郷である八戸を覆い、青森県を覆い、日本を覆い、アジアを、世界を覆い尽くす遺伝子の流れ、血縁の流れを思い、流れた時間の重さを感じた時、筆者は内なる心の叫びをこらえずにはいられなかった。「みんなと仲良くしよう、今日からの自分は」と誓ったことを、ここに記しておく。
なお、この「Google先祖」、個人情報の観点から問題があるとの指摘が多数寄せられており、現時点でベータ版・正式版とリリースされる見込みは無いとの弱腰の姿勢をGoogleは見せている。ウェブサービスが人間の思想・あり方・存在意義にまで食い込む現代の様相は不可思議に見えるかもしれないが、筆者個人としては当サービスの持つ強い意味を買いたいと考えている。早くもネット上では「次はGoogle進化で単細胞生物まで遡りたい」と語る人間もおり、Googleがどちらに舵を切るのか、目が離せない思いである。
最後になるが、当然の如くこの記事は嘘である。
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